オーディオエディターの使い方
声をロボットのように加工したり、曲をカラオケ用に変えられます。
更新日:2026年 10月 31日 · 読了時間 6 分
すぐに試したい方は「オーディオエディター クイックガイド」をご覧ください。
PowerDirector の「オーディオエディター」では、クリップの音声にさまざまなエフェクトを適用できます。ピッチ、エコー、リバーブ、ノイズリダクション、ボーカル除去など、11種類のエフェクトを使って、声を変えたり、曲からボーカルを除去したりできます。
- タイムラインでクリップを選択し、[編集]をクリックして、[音声]→[ツール]→[オーディオ エディター]を選択します。
- 左側の一覧でエフェクトをクリックし、設定を調整します。
- [プレビュー]をクリックして確認し、[適用]をクリックします。
- [OK]をクリックして、変更をクリップに反映します。
オーディオエディターを使う手順
ステップ1: オーディオエディターを開く
タイムラインで音声のあるクリップを選択し、上部のツールバーにある[編集]をクリックします。[音声]タブの[ツール]から[オーディオエディター]を選択します。

ステップ2: エフェクトを選ぶ
[オーディオエディター]が別ウィンドウで開き、左右の音声チャンネルが波形で表示されます。左側には、[音量]、[歪み]、[調整]、[生成]、[スペシャル]の5つのグループに分かれた11種類のエフェクトが並んでいます。エフェクトをクリックすると、設定画面が開きます。

ステップ3: エフェクトを設定してプレビューする
エフェクトを選択すると、設定ウィンドウが開きます。この例では[エコー]の[ヘビー]プリセットを使用しています。
[適用結果]を選択して[プレビュー]をクリックすると、変更後の音声を確認できます。元の音声と比較するには、[元の音声]を選択してプレビューします。問題なければ、[適用]をクリックします。

ステップ4: 「OK」をクリックする
エフェクトの設定ウィンドウが閉じ、波形に変更が反映されます。右下の[OK]をクリックすると、[オーディオエディター]が閉じ、編集した音声がタイムライン上のクリップに反映されます。別の音声ファイルは作成されません。

オーディオエディターの各エフェクト
各エフェクトは上記の手順で使用できます。[ノイズ生成]以外は適用前にプレビューできます。目的に合わせて選びましょう。
| エフェクト | 内容 | こんなときに |
|---|---|---|
| ダイナミック レンジ圧縮 | 音量の差を小さくする | 音割れを抑え、小さい声を聞きやすくしたいとき |
| ピッチ シフト | 長さを変えずに音程を調整する | 声の高さや曲のキーを変えたいとき |
| ボーカル変換 | 声をキャラクター風に変える | ロボットや子供の声にしたいとき |
| イコライザー | 周波数帯ごとに音量を調整する | 低音や高音を強調したいとき |
| エコー | 音を遅らせて繰り返す | 声を反響させたいとき |
| リバーブ | 音に響きや広がりを加える | 空間の広がりを演出したいとき |
| ノイズ生成 | ノイズを加える | 雑音を演出に使いたいとき |
| ノイズ リダクション | 不要なノイズを抑える | 風の音や雑音を減らしたいとき |
| ラジオ | ラジオ風の音に加工する | 放送のような声にしたいとき |
| 電話 | 電話風の音に加工する | 通話中の声を再現したいとき |
| ボーカル除去 | 曲からボーカルを除去する | カラオケ版を作りたいとき |
音量: ダイナミックレンジ圧縮
[出力ゲイン]では、処理後の音量を調整できます。[リミッター]、[コンプレッサー]、[ゲート/エキスパンダー]には、それぞれ[しきい値]、[レシオ]、[アタック]、[リリース]の4つのスライダーがあります。
[リミッター]は大きな音による音割れを防ぎ、[コンプレッサー]は音量のばらつきを抑えます。[ゲート/エキスパンダー]は、しきい値より小さい音を調整します。

歪み: ピッチシフトとボーカル変換
[ピッチ シフト]では、[半音]スライダーで音程を-6~+6半音の範囲で調整できます。音程を変えてもクリップの長さは変わりません。下の例では、Vlog の女性の声を4半音上げています。元の音声を再生してから、ピッチを変えた音声と聞き比べてください。
[ボーカル変換]では、[プリセット]から[男性]、[女性]、[子供]、[ロボット]、[アヒル]、[カスタム]を選択します。設定できる項目はプリセットによって異なります。[ロボット]では、[ピッチ]で声の高さを、[音色]で声の質感を調整できます。


声を変えたい場合は、AI ボイスチェンジャーを使います。
言語、性別、年齢で絞り込める人物の声のほか、キャラクターの声も使えます。[AI ボイスチェンジャー]は、オーディオエディターと同じ[ツール]の一覧から開きます。使い方は「AI ボイスチェンジャーの使い方」をご覧ください。
調整: イコライザーとエコー
[イコライザー]には、31 Hz 未満から16 kHz 超までの10本のスライダーがあり、それぞれ最大20 dBまで調整できます。[プリセット]から[クラシック]、[ダンス]、[ベース]などを選ぶか、スライダーを動かして手動で調整できます。


[エコー]では、[プリセット]から[デフォルト]、[ソフト]、[ヘビー]、[ウィスパー]、[ディレイ]、[カスタム]を選べます。
[初期ディレイ タイム]でエコーが始まるまでの時間 (最大2000 ms) を、[フィードバック]でエコーの繰り返し具合を調整します。専用の[イコライザー]では、エコーの音質も変更できます。


ステップ3では[ヘビー]を使用しています。ディレイは385 ms、フィードバックは64%です。音声は、記事の最後の「仕上がり」で確認できます。
生成: リバーブとノイズ生成
[リバーブ]は、部屋の中で音が反響するような効果を加えます。[部屋のサイズ]で空間の広さを、[ステレオ幅]で左右の広がりを、[高周波数]で反響音の明るさを調整します。
[ドライ ウェット ミックス]では、元の音と反響音のバランスを調整でき、値を上げるほど声が遠くに聞こえます。

この例では、[部屋のサイズ]と[ドライ ウェット ミックス]を高めに設定しています。再生すると音声を確認できます。
[ノイズ生成]は、クリップにノイズを加えます。[ノイズの種類]から[標準]、[ピンク]、[ブラウン]を選び、[適用]をクリックします。[標準]は一般的なホワイトノイズ、[ピンク]は低音が強めのノイズ、[ブラウン]はさらに低音が強いノイズです。

スペシャル: ノイズリダクション、ラジオ、電話
[ノイズ リダクション]では、[ノイズの種類]から、一定のノイズには[ステーショナリー]、風の音には[ウィンド]、クリック音には[クリック ノイズ除去]を選びます。
[感度](0~100)でノイズの除去量を調整します。この例では、波の音が一定に続く海辺の録音に[ステーショナリー]を使い、[感度]を90に設定しています。


変化し続けるノイズには、高音質化ツールを使います。
この海辺のクリップでは、[ノイズ リダクション]によって言葉の合間の波の音が約13 dB小さくなり、声には影響がありませんでした。[ノイズ リダクション]は、このような一定のノイズの除去に適しています。
交通騒音や人混みなど、変化し続けるノイズには、[音声]タブの[ツール]の隣にある[高音質化]から[音声強調]または[AI 音声ノイズ除去]を使用します。高音質化ツールについては、「音声編集ツールの使い方」をご覧ください。

[ラジオ]と[電話]は、声をラジオや電話から聞こえるような音に加工します。ラジオには[AM ラジオ]と[昔風のラジオ]、電話には[電話]と[スピーカー電話]の2種類があります。この例では[昔風のラジオ]と[電話]を使用しています。


スペシャル: ボーカル除去
[スペシャル]の最後にある[ボーカル除去]を使うと、曲からボーカルを除去して、カラオケ版を作成できます。この機能はステレオ音声の中央にあるボーカルを除去するため、まず[オーディオ エディター]の左下に[ステレオ]と表示されていることを確認します。設定項目はないため、プレビューで確認してから[適用]をクリックします。


この例では、曲からボーカルを除去した後も、伴奏はそのまま流れます。
仕上がり
[OK]をクリックすると、タイムライン上のクリップに編集後の音声が反映されます。ここでは、ステップ3の[ヘビー]のエコーをかけた街中の Vlog を再生できます。
この手順は、Windows 版 PowerDirector 365 (バージョン 25.0.10) で確認しました。
オーディオエディターに関するよくある質問
いいえ。[OK]をクリックすると、編集内容がタイムライン上のクリップに反映されます。新しい音声ファイルが必要な場合は、プロジェクトを書き出してください。
[ボーカル除去]は、ステレオ音声の中央にあるボーカルを除去する機能だからです。使用する前に、[オーディオエディター]の左下に[ステレオ]と表示されていることを確認してください。
はい。タイムラインで音声付きの動画クリップを選択すると、[オーディオエディター]で音声を編集できます。この記事の例では、すべて動画クリップを使用しています。



